一年間で嫌な事


今年一年、嫌な事があったら、ビールを飲もう、と決めた。
学生の頃である。
一年間――4月から3月。


缶ビールにすることにした。
本棚の上に空き缶を並べていく。


バドワイザーや、クアーズの缶が並んでいった。


缶ビールはかさばるので、少し増えただけで、数が多く感じた。


一年の途中に、私は思った。


(えっ、こんなに嫌な事は多いの?)


一年が終わって、
恐る恐る空き缶の数を数えていった――
33個だった。


一年52週。


一週間あたり一回も、嫌な事が無いではないか!


以後、私は、安心して年度始めを迎えているのだ。



投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2007.09.12 18:01


人気blogランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

腹筋十回


別に、頭が良さそうなアイドルでもなかった。


テレビの、あるアイドル紹介番組での、
グラビア・アイドルへのインタビューだった。


「ウエスト、引き締まってるね!」


「毎日、腹筋、やってるんです」


「腹筋って、何回ぐらい?」


「十回!」


「十回? たった十回?」


「十回でも、毎日やると、違うんですよ!」


あなたは、この答えにどう思うだろうか?



投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2007.09.08 10:21


人気blogランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

ふたりは若い(第1回)


夕方。
勝と智恵美の家。
キッチンで恵美と智恵美が、
ハンバーグを作りながらしゃべっている。
恵美は、勝と智恵美の娘。


智恵美
「嫌よ、シンガポールなんて」


恵美
「お母さん」


「あたしは、嫌よ!
 お父さんの意見も聞いてみてよ!」


「私からは、聞けないわ」


「あたしからも、聞けないわよ。
 シンガポールよ!
 お父さん、ブッ飛んじゃうわ!」


「透さん、お父さんにも、お母さんにも、
 ついて来てほしいって…」


「透さんの転勤、いつ?」


「3ヶ月後」


「すごい急ね!」


「商社マンだもの。
 しょうがないわよ」


「あたしは、ついて行かないわよ」


「今、お父さんは?」


「ウッズ(犬)の散歩」


「もうそろそろ帰って来る頃ね」


「大体、アレよ。
 あたし、全然、英語をしゃべれないのよ。
 駄目よ!」



投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2007.09.06 15:30


人気blogランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

狭い広いの裕美(自分勝手じゃない自信)


土曜日。
午後9時25分。
走る乗用車。
裕美と拓郎が乗っている。


裕美
「今日、たっくんのお父さん、すごいこと言ったよね」


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


午後3時。
拓郎の家の居間。
拓郎の父と母、裕美、拓郎が座っている。


拓郎の父
「お父さんの嫌いな女は、二種類いる」


拓郎の母
「お父さん、止めて」


拓郎の父
「一つ目は、自分勝手な女。
 もう一つは、自信の無い女」


裕美と拓郎、驚いて顔をパッと見合わせる。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


走る乗用車。
裕美と拓郎の二人が乗っている。


裕美
「自分勝手じゃなくて、自信ある娘ってどんな娘?」


拓郎
「うーん、そうだなー……」


「どうすればいいの?」


「親父が言いたかったのは、
『程々が良い』ってことだと思う」


「分からない…。
 全然、分からない」


「また、ちゃんと聞いとくよ!」


「そんなことされたら、余計に分からなくなるわよ。
 もういい。
 ドリカム聴きながらアパートに着くまでに考えておく!」


カー・ステレオで、ドリカムの『決戦は金曜日』がかかる。



投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2007.08.31 22:29土曜日。


人気blogランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

遊びに行くね!〜Bカン、フル!!


日曜日。
小学6年生の誠が、また、遊びに来ている。
誠と、叔父の慎司が吉野家へ入って来る。
店内は、ほどほどに混んでいる。
誠と慎司が、カウンターの席に座る。


店員
「いらしゃいませー」


慎司
「牛丼、大盛り」



豚丼、並」


「誠、何で、豚丼、頼むの? 牛丼もやってるのに!」


「ごめん」


「何かあったら、俺が怒られるんだぞ」


店員、厨房に、向かって
「Bカン、フル!!」


慎司
「ここが、Bカウンターなんだ!」



「そうみたいだね!」


「どうして映画観た後、吉野家へ来てしまうんだろうな」


「オレンジ色の看板に、惹かれるのかな?」


SNSmixiのオレンジ色と同じようなのは、気のせいかな?」


「どうだろう?」


「映画、まあまあ面白かったな」


「うん」


ブラッド・ピットが、本当に、格好良かったな。
 マスコミが人気を煽ってるだけの奴かと思ってた。
 発音もハッキリしてたし!」


「パート1も、パート2も、格好良かったよ」


「それはそうと、エンド・ロールの途中で出てきたから、
 翻訳が戸田奈津子さんか、どうか、
 分からなかったな」


「パート4ができたら、また、見よう!」



投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2007.08.23. 22:27


人気blogランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

免許更新・占星術


去年の9月に運転免許証を更新した。


更新する会場で、あるおじさんに声を掛けられた。


「講習、受けんでもよろしおまんのかいな?」


「無事故・無違反なら…」


「わて、違反しましたで!」


「へえ、どうしてでしょうね?」


「私の聞きそうなことを聞いてくる奴」だな、
と思った。
いや、ひょっとしたら「私のような奴」なのだ。


免許証の更新期間は、
「運転免許証の有効期間が満了する年の
 誕生日の1か月前から誕生日の1か月後までの間」(1)
である。


西洋占星術が成り立っている以上、
運転免許証の更新をしに来る時期には、
同じような奴が集まるとも言える。


8月には、こんな奴、9月には、こんな奴――という<傾向>
があると思った。


もっとも、西洋占星術と違い、
期間は、2ヶ月だが……。


更新会場の受付で、
「9月はどういう人が、多いですか?」
と尋ねれば、
「これこれこういう人が多いです」
という答えが返って来そうだ。


私が、免許更新で同じような奴が集まって来るかどうか、
という仮説を確かめられるのは、約4年後になりそうだ。


幸運にも(残念ながら?)私は、その時、無事故・無違反であり、
免許更新でゴールド免許となったからだ。


(1)http://www.police.pref.osaka.jp/08tetsuduki/menkyo/04kakushu/01koshin_1.html



投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2007.08.18. 22:08


人気blogランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

野球は、10人


指名打者制は、邪道であると思っていた。


野球の指名打者制は、


  1973年、メジャーリーグベースボールアメリカン・
  リーグで初めて採用される。


  日本プロ野球ではパシフィック・リーグが1975年から
  採用。日本選手権シリーズでは1985年に初めて採用
  (全試合)、翌1986年は採用せず、1987年よりパ・リ
  ーグ優勝チームの本拠地の試合で採用している。オー
  ルスターゲームでは、より多くの選手が出場できるよ
  うにするためにいろいろな試行の結果、1993年から全
  試合に指名打者制度が採用されている。セ・パ交流戦
  (日本版インターリーグ)では、パ・リーグ所属チー
  ムの主催試合でのみこの制度が採用されている。(1)


私が10歳の頃からパシフィック・リーグで採用されているのだ。
その頃から、
「嫌だな」
と感じていた。


そんな私が、10人の野球もアリでは? と思い始めた。
  

しばらく前に、サッカーに関するブログを書き
(「サッカーボールを追いかけて」2007年4月2日)、
「そういえば、面白かったな!」ということを思い出したからだ。


大学の体育の授業で、サッカーを選択した。
第一印象は、「10人以上のスポーツはこんなに面白いのか!」
というものだった。


野球での「10人以上」の場合も、
サッカーと同じく面白いものではないか?
と感じたのだ。


先日、大リーグ・シアトルマリナーズイチロー選手が
指名打者として出場していた。


指名打者制――悪くはないなと思い始めたのである。


 (1)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E5%90%8D%E6%89%93%E8%80%85 



投稿者 : 城田 博樹 | 投稿日時 : 2007.08.06. 22:11


人気blogランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ