英語学習〜教科書二冊


兄と私は、中学時代、
二種類の教科書で英語を勉強した。


二人とも、私立中学に通ったので、
その地域の公立の中学の教科書とは
異なる教科書を学校で勉強していた。


そして、兄も私も、中学のとき、補習塾に通っていた。
補習塾で使っていたのは、公立の中学の教科書である。


つまり、合計二種類の英語の教科書を
勉強することになったのである。


ある日、私は、先生に相談した――
「教科書が学校のと違います…」
すると、塾の先生は、こうと答えた――
「教科書を二種類やったら、絶対、力がつく!!」


「よし、じゃあやってやろう!
教科書、二冊、やってやろう!」
と、私は思った。


兄が、どう先生に説得されたのか、私は知らない。


が、とにかく、兄も私も、三年間、
学校と塾で別々の教科書を勉強したのである。
毎回、教科書ごとに予習、復習をして、である。


中学の英語の教科書の内容は、
大体が、<お話>になっているので、
私たち二人は、二種類の<お話>の中で、
単語や、文法や、構文を学んだことになる。


大学で数学科に通った兄は、
この方法のおかげか、
数学の教員免許だけでなく、
英語の教員免許も取ってしまった。
そして、私も英語が得意になった。


私立中学へ子供をやるには
経済的にちょっと無理という方々も、
考え方をすこし変えれば良い。


教科書の違う私立中学へ通わせることはできなくても、
教科書の違う他地域の塾へ通わせることはできる――と思う。
言わば、塾の越境だ。


この方法は<必殺>であるので、
あまり、人には言わないように。


教科書越境――
させてみません?


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