スルー入ります!(最終話)
マクドナルドK店、近辺。
走る乗用車。
男二人が乗っている。
定年の近い、商社マン、二人。
年は同じくらい。
「マクドナルドへ寄って行きませんか?
コーヒー、100円で飲めるそうですよ!」
「行きましょう!」
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マクドナルドK店。店内。
「お待たせしましたっ、安藤さん」
「105円ですか?」
「いいです。いいです。100円ぐらい」
コーヒーを飲みながら話す二人。
「日本は、いつまで、このような状況が続くんでしょうなー」
「もうしばらく続くでしょうなぁ」
「嫌な世の中になりましたなぁー」
「そうですなぁ」
黙って、コーヒーを飲む二人。
「そろそろ、行きましょうか?」
「そうですな」
「コーヒー美味しかったですな!」
「美味しかったです」
(城田 博樹)