『パソコン用語の基礎知識』《増補版》


私には以前から悩みがある。
アクセント違いのパソコン用語を、実感として理解できないのだ。
アクセント違いで発音される英語の意味を、瞬時に掴めない。


ある会社の経営企画室長が、
「プ《ロ》バイダが…、プ《ロ》バイダに…(《 》内にアクセントが来る)」
と繰りかえしていた。
ある商社マン――その場に同席していた私の友人である――は、
「プ《ロ》バイダ、プ《ロ》バイダっておっしゃいますけれど、
"provide" するってことですね」 
と言った!


また、ある人が、あるとき、
「インターネットのサ《イ》トに…、インターネットのサ《イ》トが…」
と言っていた。
何のことか、よく考えてみたら、"site" のことだった。
「発射『基地』」の "site" のことだ。 


ディ《レ》クトリ、ブ《ロ》グ、メ《モ》リ、モ《ニ》タ、ド《ラ》イブなど、
他に、いくらでも挙げられる。


これら英語とアクセントの違うパソコン用語の隆盛は、
もうどうしようもない状況まできている。
私も、徹底的な抵抗は、できない。
アクセント違いのパソコン用語は、
収拾のつかないほど幅をきかせているのだ。


だが、微かな抵抗はしている。
アルファベットで綴ってみるのだ。
スペルアウトしてしまうのである。
「プ《ロ》バイダ」と聞いた瞬間に、 "provider" と考えるのだ。
これは、中学英語で、充分、間に合う。
しかし、微かな抵抗に過ぎない。


日本に住むネイティブは、一体、このことをどのように捉えているのだろうか?
単に日本人が話すカタカナ英語の一種として、一笑に付しているのかもしれない。


私は、今日も、このような用語を聞くことになるのだろう。
私も、これは英語から変化した日本語だと割り切って、
使っていくことにしようと思う。
それしか無いのだ。


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